Tuesday 29 May 2018

人種差別

今日はちょっとヘビーなタイトルで始めます。

先週 日本に住んでいる姪っ子が大学から「マオリ族の現状や問題について調べる」と言う課題が出たそうです。

マオリ族の歴史的背景と人種差別について、知りたいようです。
 
マオリ族と言えば ニュージーランドに住んでいる現住民族ですのでここに住んでいる私の意見を聞きたかったようで連絡をよこしました。

私なりにある程度は分かっていたような?分かっていなかったような?

今回 いい機会とばかり私も人にマオリ族について話を聞いたり ネットでいろんな文献を読んで見たりしました。

マオリ族だけじゃなくて ニュージーランド人と人種差別と言う内容の記事が多いのにびっくりしました。

私もここに移住して以来 生まれて初めて人種差別的なことをされたり見たりしました。
アンチアジアの人たちもいる中で生活するのはそれなりの覚悟が必要だったのでしょうけど 私はみんな日本人のことが好きなんだろうなぁ~なんてのんびりとしていたのです。

 大体がこの国は移民によってできている国ですので 本当のニュージーランド人と言うルーツはないに等しいのですが まあ 優先順位と言いましょうか、先に着いた人種が先住民族になっています。
それが マオリ族の人たちです。

彼らは今から1000年ほど前にカヌーに乗ってコンパスのない時代に月や星、太陽の位置や風向きなどを頼りにこの国着いたとされています。
長い航海の果てには亡くなった人たちもたくさんいたでしょうね。本当に勇気のある民族です。

**オークランド博物館にはマオリのいろいろなものが展示されています。
カヌーや*マラエ(集会場)、装飾品や武装品など。マオリのショーも上演されています。
 **https://www.newzealand.com/jp/plan/business/auckland-museum-tamaki-paenga-hira/
*https://www.newzealand.com/jp/feature/marae-maori-meeting-grounds/ 












オーストラリアの白豪主義のような偏見に満ちた考え方をする人がここニュージーランドにもいます。
白人が一番、他の人種はそれ以下の生き物だ。みたいな・・・。残念ですが それは 世界中どこにでもあることで この国が特にひどいとは思いません。
もっとひどい国や場所はいっぱいあると思います。
 
日本にもアイヌ問題がありますし 部落民の問題や 在日韓国人の問題もあります。

同じ人種同士でも あの人の方が太っているとか 貧乏だとか、容姿であれステイタスであれ 何かしら人間と言うものは<比べるのが好きな生き物です>。そして 少しでも自分が勝っていると思い 安心しちゃうんですね。

人種差別がなくなるような夢のような日が来るのかどうか?私には分かりません。
ただ 現実的にあることなのでそれに少しでも負けない精神力を養うようにすることも大切だと思います。

ここに住み始めてはや17年、私も多少のことではへこたれないようになったかも?
 
また それ以上にオークランドには人種の壁を越えて親しくなれる気さくな人もいっぱいいます。
いろいろな人種が集まっている大都会のオークランドは新しいものを受け入れやすい環境もあります。

そんなオークランドが大好きです

*写真はすべてGoogle image より。



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