写真の男の子の名前は JOHNNY ジョニーくん、このときの年齢ははっきりとしませんが たぶん 2,3歳だと思います。
私がJOHNNYくんに会ったのは 彼が6歳になっていた頃で、私は彼と彼の弟くん・3歳のナニー(子守り)と また そのおうちの家事をお手伝いするためにいっしょに暮らしていました。
期間は7ヶ月程度でしたが 私にとっては初めての長期滞在のNZでしたので 文化の違いから来るびっくりする事がたびたびあったり 毎日ず~っと一緒にいたので 何年もいっしょに暮らしたような気がしています。
JOHNNYくんのご両親はふたりとも働いていたので 小さい子供達の面倒を見る人が必要だったんですね。
NZでは住み込みで家族の一員のように生活をし 子守や家事のお手伝いなどをして お小遣いをもらう オーペアと言う制度 (生活費は全額免除されます)があります。
元々は フランスが発祥のシステムらしいですが まったく見知らぬ人がこんな風に一緒に住む・・・と言うのは ちょっと 日本では考えにくいかもしれません。
芸術に長けるだけじゃなくて スポーツも万能タイプで 将来を有望されていたようです。
私がJOHNNYくんとバイバイをしたのは 彼がまだ小さい頃でしたので この写真のように立派に成人した彼に会ったことがありません。
彼の生活の基盤がイギリス・ロンドンに移っていたので 残念ながら 再会することはありませんでした。
長い年月が過ぎて 一通のメールが彼のお母さんから届きました。
「JOHNNYくんが結婚する!」 それも 来週結婚します。と言うお知らせなのです!!!
もちろん 私は大喜びでしたが どんどんとメールを読み続けて行くと、メールの文面 が何だか妙な感じになっていて・・・。
「奇跡が起きて欲しい」とか「みんなで祈って下さい」とか・・・。
数日後に彼らのガーデンでの結婚式の写真が十数枚もメールで送られてきました。
殆どの写真には 何故か 花婿さんになる JOHNNYくんが写っていなくて・・・。
僅か2,3枚の写真だけに彼は写っていたのでした。でもそれは 彼がいかに重い病気にかかっているかを私に知らせるに十分過ぎました。
青白く 細くなって まるで 別人のようなJOHNNYくんでした。
でも タキシードとシルクハットの彼の笑顔は 自分の晴れの舞台を何とか勤め上げた最高のものでした。
2011年 2月19日 享年31歳でした。
後で 彼が進行性の癌に侵されていた事を知りました。
お葬式では 結婚後に直ぐに未亡人になってしまった 彼の若妻も列席していて泣き崩れる姿に 私も心がつぶれそうになりました。
世の中 何事も順番で進む方が自然。
やっぱり 年老いた順に天国に召される方が これまた 自然だと思います。
子供の方が先に旅立ってしまうのは 残された 親御さんにとってどんなに遺憾なことでしょう。
毎年 この時期にJOHNNYくんのおかあさんがFACE BOOK に載せる JOHNNYくんへの想いの文面・・・。せつなくなります。
でも それに対して書き込みを入れている友人達の励ましや暖かい心のこもった言葉の数々・・・。
人は 一人でもなんとか生きていけそうだけど 人と人が寄り添って二人になり、また そこに誰かが寄り添って三人になり・・・ そんな風にどんどんと人が寄り添いあって生きると 強くなれる、頑張れる、嬉しさも楽しさも倍増していくと思うのです。
今日は ちょっとしんみりとしたお話のブログになりましたが JOHNNYくんを偲んで感じたことを書いてみました。
*写真はFACE BOOKより
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